お知らせ

根管治療(歯内療法)におけるニッケルチタンファイルについて

2025.3.17

目次

こんにちは。赤羽歯科理事 大竹です。

今回は歯科で頻繁に施術される歯内療法(根管治療)における器具に関してのお話です。

根管治療とはむし歯の病原菌等により感染した歯髄(神経)をきれいにするための治療です。根管治療は、歯を残すための治療であり、歯の寿命を延ばすために大切な治療です。近年マイクロスコープを使用した施術により、根管治療の質は格段に高くなりました。

根管治療では感染した歯髄(神経)をきれいにするためにファイルと呼ばれる器具を使用します。このファイルの素材は大きく分けてステンレス製とニッケルチタン製があります。

 

従来のステンレスファイル

一般的な歯科医院での手用ファイルの金属素材はステンレススチールで、ニッケルチタンに比べると硬く弾性は低いです。

そのため、根管が曲がっている場合にファイルの柔軟性が低下し、根管から逸脱し始める傾向もあります。

手用のファイルのため、手指の感覚で治療が行えるメリットもあります。

ニッケルチタンファイルの特徴

ニッケルチタンファイルは従来のステンレススチールファイルに比べ、柔らかいので根管のすみずみまで形成が可能です。

ニッケルチタンファイルは、ステンレス製ファイルに比べて以下のメリットがあります。

【ニッケルチタンファイルのメリット】
  • 従来のステンレス製ファイルに比べて弾力性が高く、柔軟性があるため、複雑な形状の根管にも対応しやすい
  • 根管内を傷つけづらい
  • 根管壁に穴が開くリスク(パーフォレーション)が低い
  • 根管を理想的な形状に形成できるため、治療の精度が高い

【ニッケルチタンファイルのデメリット】

  • 金属の疲労が分かりづらいため、処置中に折れたりする事がある

★当院では上記のデメリットを最小化するため、ファイルの使用回数を数値化し、最小限としています。また、専用の機器を使用することで、ニッケルチタンファイルに一定以上のトルク(力)がかからない仕様となっています。

 

まとめ

根管治療においてニッケルチタンファイル、マイクロスコープを使用している歯科医院はまだまだ少ないです。赤羽歯科 池袋診療所では積極的に上記の機器を使用し医療の質において最先端を目指しています。

根管治療でご不安のある方は赤羽歯科池袋までご来院ください。ご紹介も承っております。最良の医療を提供いたします。

池袋、東池袋の歯医者 赤羽歯科池袋診療所はサンシャイン60ビルの8階にございます。池袋駅東口から徒歩8分、東池袋直結徒歩3分、雨に濡れずにご来院できます。スタッフ一同お待ちしております。

 

監修者情報

赤羽歯科 理事 副院長 歯科医師

大竹

日本口腔インプラント学会 専修医
日本顎咬合学会 認定医
日本歯内療法学会 会員
一般社団法人インプラント再建歯学研究会 会員
厚生労働省認定臨床研修指導歯科医
医療法人社団歯友会 インプラントセンター 管理責任者

2003年3月  国立新潟大学 歯学部 卒業
2003年5月  医療法人社団歯友会 赤羽歯科 池袋診療所 勤務
2012年4月  医療法人社団歯友会 赤羽歯科 池袋診療所 医局長就任
2013年4月  医療法人社団歯友会 赤羽歯科 池袋診療所 副院長就任
2022年11月 医療法人社団歯友会 赤羽歯科 理事就任

一般的なむし歯からマイクロスコープを使用した根管治療(歯内療法)、歯周病治療、インプラント、歯科矯正、セラミック治療と幅広い分野の治療に対応しています。常に最先端の知識を習得し、治療を受けた方が長い間快適な生活を送れるよう一人一人に真摯に向き合い、丁寧な治療を行うことを心掛けています。 また、むし歯、歯周病を未然に防ぐ予防歯科にも力を入れていますので何かお困りのことがある方も、お気軽にご来院、お声がけください。