歯周病・予防処置
歯周病 ~身体全体の健康のために~
抜歯の主原因でもある「歯周病」とは
歯周病は、歯石に潜む歯周病菌の感染によって歯ぐきが炎症を起こしてしまう病気です。歯と歯肉の境目(歯肉溝)のケアが行き届かないと、後に腫れが生じます。そして境目が深くなり、歯を支える骨が溶けて歯がグラグラし、最終的には抜歯が必要になります。ブラッシング後に歯肉から血や膿が出てくるのは、歯周病のサインです。
歯周病はお口だけの病気と思われがちですが、糖尿病や誤嚥性肺炎、心疾患などさまざまな全身疾患にも影響をおよぼすリスクがあると言われています。それだけにご自身の健康維持のためにも予防は不可欠です。
一人一人に合った歯周病の治療を提案
当院では患者さんのご希望をいただいた際には担当衛生士制を導入しており、毎回同じ歯科衛生士が診療を担当します。患者さんと顔馴染みになることで、安心して治療に取り組んでいただくことが狙いです。きめ細かいカウンセリングで症状をしっかりと把握し、一人一人の症状にもっとも適した治療法を提案しています。細かい異常も早期に発見し、進行が進む前の適切な治療を心がけています。
また、当院は豊島区歯周病疾患検診対象の歯科医院でもあるため、豊島区民で受診券をお持ちの場合(対象年齢:40,45,50,55,60,65,70,75,80歳)、検査が無料です。検査をご希望の場合はお気軽にお伝えください。
重度の歯周病治療もご相談ください
当院では、重度の歯周病にも対応しています。歯石の除去には超音波スケーラーを活用し、歯や歯ぐきへのダメージを抑えたクリーニングを徹底。またYAGレーザーを活用し、歯と歯肉の境目にできてしまった歯周ポケット内の殺菌処置を実施しています。また、切開でも用いるケースもあり、止血効果に優れているため治癒が早いという面も利点です。さらに、当院では歯周組織再生療法も行っており、抜歯予定の歯を保存した治療にも対応。患者さんの症状や進行によって治療法が異なりますが、一人一人に合わせた最適な方法を提案しています。
歯周組織再生療法
歯周病で失われた歯周組織を再生するために行う治療が歯周組織再生療法です。当院では、歯科用CTなど精密な検査から的確な診査・診断を行い、安全・安心の歯周再生療法を行うよう努めています。
リグロス療法
歯根の表面に「リグロス」という薬剤を塗り、歯周組織の再生を促します。リグロスは保険適用の再生療法です。
エムドゲイン療法
歯根の表面に「エムドゲインゲル」という薬剤を塗り、歯周組織の再生を促します。エムドゲインは保険適用外の再生療法ですが、リグロスより再生効果が強いとされています。
予防処置 ~自分の歯を残すために~
予防ケアの徹底によって快適な毎日を
お口に何か違和感を覚えてから、あるいは痛みを感じてから歯医者に行くという方が大半ではないでしょうか。日本は歯のメンテナンスに対する意識が低く、口腔内環境におけるトラブル人口が多い国です。予防ケアの意識が高いスウェーデンと比べると、80歳の残存歯数の平均値が約半数という調査結果も出ています。
現在、歯のトラブルは「全身の病気にも影響を与える」ことが明確になっており、定期的に歯をメンテナンスすることで、生涯支払う医療費を抑えることにもつながるという調査結果も出ているのです。予防ケアは体の健康を維持し、快適な毎日の暮らしにつながります。
小さな異常もすぐ発見する最新技術の予防処置
当院では、患者さんが快適に予防処置を受けられる環境の整備を徹底しています。担当衛生士制を導入し、定期検診で小さな虫歯や歯周病も見逃さず、一人一人に合わせた処置を提案。そして、従来のスケーラーよりも短時間で広範囲の歯石を除去することができる超音波スケーラーを採用し、患者さんの負担軽減に努めています。メンテナンスの頻度は3ヶ月に1回を推奨していますが、患者さんのお口の状態によっては1ヶ月に1回などを提案する場合もあります。
予防処置メニュー
ブラッシング指導
毎日欠かさずにブラッシングをしているはずなのに、虫歯ができてしまうこともあるでしょう。その原因は自己流のブラッシングかもしれません。お口に合っていないブラッシングだと、磨き残しやムラが出やすいものです。そのため、当院では歯科衛生士が患者さん一人一人のお口に合わせたブラッシング指導を行っています。
フッ素塗布
虫歯になりにくい歯質にしたい方には、フッ素塗布をおすすめしています。フッ素の塗布によって、歯の表面にあるエナメル質の再石灰化を促すことで歯をより丈夫にします。
PMTC
ブラッシングでは取り除けない頑固な歯垢や歯の表面の着色汚れなどを、歯科医師あるいは歯科衛生士という歯科のプロが専用器具で除去します。徹底的に除去するため、仕上がり時には歯がピカピカになります。
生活習慣指導
お口の健康を保つために、生活習慣についてもアドバイスを行っております。間食や甘い物の摂りすぎなど食生活の乱れがないかのほかには、歯磨き、睡眠時間など、日ごろの生活習慣についてくわしくお聞きかせください。